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高柳允子の日々雑感
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 キ政連の総会。総会の後は恒例の記念シンポジウム。今年のテーマは「『韓国併合百年』と私たち」
 世の中では、いろいろ議論していますが、キ政連の立場は歴史を正しく見ていくということ。日韓関係では、政治的に恣意的に隠されたことを正しく知ることが大切です。だいたいは知ってるつもりでも、シンポジウムを聞くと、まだまだ知らないこと一杯あるなぁと思いました。
 朝鮮人に対して偏見を捨てられない人が一杯いることも在日の人々を苦しめている、その具体例を聞くと心が傷みます。

 森川静子さんの話。韓国留学中に日本大使館前の水曜デモに加わった。慰安婦は私の身代わりになったんだと知る。つまり、日本の子女を性病から守るために、汚れ無き韓国の娘が狙われた。
 慰安婦は志願者だとかいろいろ言われているが様々な連れていかれ方がある。いい仕事があるなどとの誘いに乗った裏には、植民地にされる前からおこなわれていた侵略によって貧しくされていた人たちであること。強制労働させられている肉親を釈放してやる、あるいは、体重を測られて一定以上であれば健康体として連れて行かれたが、敗戦で日本人慰安婦は帰国できたけれど、朝鮮人は毒殺されたり、爆殺されたりした人も多かった。
 「国恥」というが、慰安婦が恥ずかしいんじゃない。慰安婦などを
作った方が恥ずかしい。

  高麗博物館の理事山田貞夫さんの話。高麗博物館は、1.市民がつくる 2.歴史の事実に真向かう 3.韓国併合百年を正しくみていく ことを強調。
 海南島で1000人も虐殺されたが、発掘されたのは107体。そこでストップがかかり、それ以上の発掘は行われていない。朝鮮の問題をパネル展示したものをある大学でも展示しようとしたところ、上層部からダメが出た。大阪の人権博物館でも展示物に対して議員から圧力がかかり中止となった。
 こうしたことに対して市民なら歴史の真実と真向うことができる。市民であることと歴史と真向かうことは連動している。行政が動かないなら、市民がコツコツと事実を明らかにしていく。

 玄香実(ひょんひゃんしる)さんの話。在日三世は何かあるたびに悩まされる。「なぜ拉致などする朝鮮学校にいったか」などと入試の面接でいきなり聞かれてとまどう三世。医師になりたいと努力して日本の高校に入ろうとしたら父に反対されて、大金払って朝鮮人学校にした。人間として当然の権利を行使するために、いちいち闘わなくてはならない。年金がようやく貰えるようになっても、近くの区役所ではダメで品川までいかなくては手続きできない。生活保護を申請すると強制退去させられる。いつまでこんなことが続くのか。韓国併合の真実を伝えて意識の「清算」をすべきだ。

 坂内宗男さんの話。公務員になってケースワーカーとして朝鮮人部落を担当した。あまりの貧しさに驚いた。都営住宅には入れない、年金には加入できない、そんな時代だった。人権の視点で在日の方々と関わり始めた。
 1910年を語るにはその前史を知らねばならない。日清戦争も日露戦争も朝鮮を舞台に行われた。日本は外交権を奪い、行政権を奪い、ついに国をも奪い、言葉を奪い、名前を奪い、神社参拝を強要した。
 敗戦で日本人は皇居に向かって謝罪した。侵略した国の人々への謝罪をしない日本人は鈍感ではないか。
 在日の課題は重い。政治レベルでは解決しないので、民間でやるしかないと、若者との交流を密にして将来への希望としている。

 会場からの質問「日本の閉鎖性を克服する方法はあるか」。パネラーが異口同音に語ったことは、身近にいる在日と交流をすること、痛みを分かち合うこと。

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