高柳允子の日々雑感
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月曜日、「樺太抑留に新資料」の文字が読売新聞1面に大きく書かれていました。
「29万人管理記録 死亡263人名簿も」とサブタイトル。
数年前に機密指定を解かれた資料とのことです。
消息を捜しておられた方々は、一刻も早く身内の名前を見つけ出したい思いでしょう。
この新聞記事を見ていて、ふと、故丸尾俊介牧師の著書の存在を思い出しました。著書のタイトルは「語りかけるシベリア」。昨日と今日、一気に再読しました。
前半はシベリア抑留生活。
大正デモクラシーなど教えられもせず知ることもないまま、お国の為に戦うことを従順にうけいれてしまっていた姿が赤裸々に記されています。
後半は「死ななかったから生きているだけ」の自分から自立した個への意識化と問題への取り組みが記されています。私も共に行動した反原発のための料金不払い運動のことや、粉ミルク問題を考える会のこと、落合消費者グループや愛農消費者の会のことも記されていて、一所懸命に活動した当時のことを懐かしく反すうしました。
今課題となっていることのほとんどが記されていて、あの時代、すでに今日の課題が人々を蝕み始めていたことが思い起こされました。ご存命であったなら、今の状況について深い洞察を聞くことができたであろうと、改めて先生のことばを噛みしめています。
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